どうして別れられないの?精神的DV被害者が陥りやすい考えとは?

精神的DVの被害者は自分が精神的DVの被害にあっている、恋人は異常だと気づくことができてもなかなか別れる踏ん切りがつかずにいます。

精神的DVをする彼氏でも楽しい時間はあったし、あなたに『好きだよ』『ずっと一緒にいようね』と優しい言葉をかけてくれたかもしれません。

でも残念ながらこの優しさは幻です。別れられないのはこの優しさが真実の彼の姿だと信じようとしてしまうからです。

また、別れたくても恋人がゴネて別れられないという人もいます。

精神的DVの加害者は捨てられることを恐れているため、別れ話をすると怒り出し、別れるのに大変苦労する可能性があります。

別れられない理由

別れられない理由は大きく分けて3つあります。

【彼の悪い面から目を背ける】
精神的DVの被害者は加害者が他の人と違って付き合いづらい性格をしていると分かっても『だからって悪い人じゃない』と彼のいい面に注目します。
もちろん他の人と違うから悪い人だなんてことはありません。一匹狼タイプで単独行動を好んだり、人付き合いより自分の趣味に生きうわが道を行くタイプも少々付き合いづらいけど、だからって悪い人ではないですよね。
この人たちが悪い人ではないのは他人を傷つけないからです。しかし精神的DVの加害者の異常さは人を傷つけることにあります。
それなのに被害者は『本当は彼はいい人だから』とその行為を許してしまいます。彼のマイナス面から目を背けることで彼のことをいい人だと信じて止まず、いつまでも別れられないのです。

【彼を幸せにできるのは自分だけだと思っている】
精神的DVの被害者は人の役に立つことに生きがいを感じています。
彼の言葉に傷つき涙を流しても『この人は愛情を知らずに育った(実際に精神的DVの加害者は恵まれない環境で育った可能性が高いです)から仕方ない。彼に愛を教えてあげられるのは私だけ。他の人ではうまくやれない』と思ってしまいます。
だから精神的DVを受けても『私が幸せにしてあげなきゃ』という気持ちが働き別れられないのです。
しかし残念ながらこれは完全に被害者の思い込みです。被害者は気づいていないだけで彼のために生きている自分に酔ってしまっています。

【彼氏がしつこい・怖い】
これは自分が別れを決心しても彼氏が納得しなくて別れられないパターンです。
自分が絶対的存在でいたい加害者は人に捨てられることを恐れています。愛情不足で育ったせいで心の奥ではもっと自分をかまってと求めています。
だから彼女に別れを告げられると『絶対別れない!』『死んでやる!』と怒ったり、『僕には君しかいないんだ』と涙を流して彼女の心を引き戻そうとします。
また彼女にも『別れ話をしたら彼に何をされるか分からない』という恐怖心があり、本当は別れたいのに彼が怖くて別れ話ができずにいる場合もあります。

彼はあなたを好きではない

精神的DVの加害者は被害者が自分の元から去っていかないようにするために時々優しい姿を見せます。

『ひどいことを言ってごめんね』『怖がらせてごめんね』と謝る人もいます。そうすると彼女は『彼も反省してるし許してあげよう』と彼の言葉を信じます。

でも被害にあった経験がある人なら分かると思いますが、恋人がこのセリフを言って本当にその後同じことを繰り返さないということはないに等しいです。

なぜなら彼は最初から悪いと思ってはいないからです。彼は何を言っても謝れば許してくれる、自分の言うことを何でも聞いてくれる存在が自分から逃げ出さないようにするためにそのようなセリフを言うのです。

あなたという人間を好きなわけではなく、自分の言うことを聞いてくれるなら誰だっていいのです。

ただ、これは自分が加害者だと気づいていない人の場合です。

自分が加害者だ、人を傷つけるのをやめたいと本気で悩んでいる人もいます。そのような自覚のある人の場合はついカッとなって怒鳴ってしまっても、その後にものすごく後悔をして心から謝っているはずです。

時間はかかりますが、治療は可能ですのでこんな時こそ『私が支えてあげよう』と一緒に頑張ってあげてください。

彼のこと、本当に好き?

ここで質問です。あなたは本当に彼のことが好きですか?

私は元彼からの精神的DVにあっていた時、彼のことを好きだと思っていました。

会うたびにバカにされ、理不尽なことで怒られ、彼の言うことを何でも聞いて『何でこんなに辛いんだろう』と思っていましたが、それでもたまに見せる優しさに騙されて彼をいい人だと思っていました。

騙されたというか、わざと本性に気づかないふりをしていたのです。

別れた方がいいのかなと思ったこともありましたが『別れたら寂しい』『私が彼を幸せにしてあげたい』『別れると言ったら彼は怒るだろうな』などのいろいろな気持ちが入り乱れ結局別れるという選択ができませんでした。

今思えばどこが好きだったのか分からないし、当時も好きという気持ちより『怖い』『怒られたくない』という恐怖心の方がずっとずっと大きかったのです。

だから彼と別れられないと悩んでいる人には本当に彼のことが好きかを冷静に考えてもらいたいです。

もしかすると『別れられない』のではなく『別れない』のではないですか?

彼と結婚した時のことを考える

彼と別れられないと悩んでいるのであれば『この人と結婚して幸せになれるかどうか』を考えてください。

結婚すれば夫になるわけだしきっと変わってくれると思っている人もいますが、残念ながら結婚しても彼が変わることはありません。

むしろ結婚や出産をきっかけに精神的DVがさらにエスカレートする可能性があります。

彼女は妻や母になったことで簡単には逃げられなくなりました。簡単に逃げられないということは今までのように優しくする必要もなくなったということです。

もし二人の間に子供が生まれたら彼は父親になります。彼は子供に対しては優しいかもしれません。

でも子供は彼があなたにDVをしている姿を見ることになります。精神的DVを見てきた子供は自分も同じように成長します。

また、家庭の中で主導権を握るのは彼です。家事に関しても子育てに関してもあなたの意見は尊重されません。

夫婦間での精神的DVは一番起こりやすく、外からは見えない空間のため、なかなか助けてもらうこともできません。

もちろんこれは可能性の話であり、絶対にこうなるとは限りませんが、何もしないで精神的DVが治る確率は低いので、彼との結婚生活を思い浮かべて本当に結婚する価値のある人かどうか考えてください。

別れる時に覚悟すること

精神的DVの加害者に限らず、恋人と別れるのは寂しいことです。別れた直後は吹っ切れたと思っていても時間が経つとだんだんと寂しくなってきます。

その時に注意してほしいのは絶対に連絡を取らないということです。こちらから別れを切り出した場合でも彼に『俺が悪かった。もう絶対にひどいことしないから』と言われれば心が揺らぎます。

しかし、もしそこで復縁してしまったらあなたはまた精神的DVの被害者になってしまいます。

また、捨てられたことを根に持った加害者があなたに嫌がらせをする可能性もあります。

無言電話をしてきたり『ぶっ殺す』と書かれたメールを送ってきたり、ひどい時はあなたの家や会社の周りをうろついたりなどのストーカー行為に発展する場合もあります。

そうならないためにも精神的DVが原因で別れる時は絶対に連絡を取らないという強い気持ちを持ってください。

まとめ

精神的DVの被害者と別れられないのにはいくつかの理由がありますが、精神的DVをする彼と別れた私が一番考えて欲しいと思うのは、あなたが本当に彼を好きなのかということです。

彼の言いなりになったり我慢したりすることを仕方のないことだと諦めていませんか?

ありのままでいられない関係ではあなたは幸せになれません。自分はもっと大切にされるべきだと自信を持ってください。

別れるのも別れないのも人に言われて決めることではありませんが、あなたが決心をすれば必ず現状は変えられます。

もし彼が別れを拒否している場合には別れるのは簡単ではありません。しつこく連絡が来たり脅迫をされたりする可能性があります。

怖いと思った時はすぐに警察に届けてください。

 

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