物を投げるのは精神的DV!対処法は?あなたが加害者になる可能性もあります。

『物を投げる』という経験は誰にでもあると思います。遠くにいる人に物を渡すのに軽く投げたり、丸めたティッシュをゴミ箱に投げたり…もちろんそれは精神的DVなんかではありません。

しかし、あなたはイライラしながら物を投げたことはありませんか?または身近な人がイライラしながら物を投げたり、物に当たっている姿を見たことはありませんか?

怒りの感情で物を投げるという行為は精神的DVに当たる可能性があります。

実際に恋人や配偶者がイライラすると物を投げて怖いと怯えている人がいます。私もそうでした。

物を投げるのは精神的DV

DVと聞くと殴る蹴るなどの身体的な暴力を想像する人が多く、物を投げられて怖い思いをしてもそれがDVであることに気づかない被害者がいます。

物を投げるという行動は被害者を怖がらせ心理的に支配する行為であり、投げた物が実際に被害者に当たらなくても暴力に該当します。

怒りながら物を投げる加害者を怖いと思うのは当然です。この人に逆らったら危ない目に遭うかもしれないという恐怖から被害者はなんでも加害者の言うことを聞くようになります。

物を投げる以外にも怒った加害者がわざと大きな音を立てながらドアを閉めたり、雑誌を力一杯机の上に置くなどの物を使って相手を脅かす行為も精神的DVにあたります。

物に当たる人の心理

精神的DVの加害者は基本的に被害者の身体に危害を加えることはありません。物を投げる時も加害者にぶつけて怪我をさせることが目的なわけではなく、被害者を怖がらせて自分の言うことに従わせるのが目的です。

また、物に当たる人は人を殴ったり蹴ったりする身体的DVのリスクに気づいています。

怪我をさせたら自分が悪者になってしまいますが、物を投げるだけなら怪我もさせないし、自分がひどいことをしたという証拠も残りません。加害者はこのように自分を守るためにも被害者に手をあげずに追い詰めていくのです。

また精神的DVの加害者と被害者の関係ではなくても、学校や職場にもすぐに物に当たる人っていますよね。

人が物に当たるときは大抵怒っている時です。怒りという感情は悲しいことや苦しいことがあった時、そこから来る不安や恐怖を表に出さないために表れる感情です。怒ることで不安や恐怖に打ち勝とうとしているのです。

また、自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手な人も怒りやすい傾向にあります。

子供がすぐに怒ったり泣きわめいたりするのは言葉で自分の気持ちがうまく伝えられないからです。

大人も同じように自分の欲求が満たされなかった時にその悲しみを言葉で語るのではなく、怒ることで発散しようとしています。

物に当たられた時の対処法

私が付き合っていたモラハラ彼氏も怒るとすぐに物に当たる人でした。ケータイのゲームで負けた時は思いっきりケータイを壁に投げつけました。病院の診察で長時間待たされた時は診察券を地面に叩きつけ、寝坊した時はグラスを力任せに割りました。

日頃から精神的DVを受けていた私はその恐怖から彼が物に当たった時はいつも彼のご機嫌を取り、彼が投げたもの、壊したものの後片付けをしていました。

このように被害者が後片付けをするのはあまりいい行動とは言えません。被害者が片付けをしてくれる限り、加害者はその行いを改めようとはしません。

自分がしたことの始末は自分でするのが大人です。ご機嫌をとるのはやめて加害者自身に投げた物の片付けをさせましょう。

また自分に当たらなかったとしても物を投げられるというのは被害者にとって恐ろしい行為です。

同じ空間にいると怒りの矛先が自分に向く可能性もありますし、同じ空間に人がいることで加害者が余計にイライラするかもしれません。

怒りがおさまるまで少し離れた空間にいるのも一つの対処法です。

物に当たるのは病気の可能性あり

精神的DVは病気ではありませんが精神科やカウンセリングで治療することができます。

では物に当たってしまうのも治療することができるのでしょうか?

実は頻繁に物に当たる人は病気の可能性があります。

まず考えられるのが『不安障害』です。

不安障害とは感情が高ぶると攻撃的になってしまう人のことで適応障害の一種です。

不安障害の人は気持ちのコントロールをすることができません。そのコントロールできない不安や悲しみなどの感情を怒りという形で人にぶつけてしまいます。

次に考えられるのが『間欠性爆発障害』です。

間欠性爆発障害とは怒りのコントロールが極めて難しくなる症状で、物だけではなく時には人に手をあげてしまう恐れもあります。

しかし、間欠性爆発障害の人の怒りは長くは続かず、20分くらいで治ることが殆どです。

原因はまだ解明されていませんが、脳の疾患の可能性があると言われています。

あまりにも頻繁に物を投げたり、怒り方が尋常ではない時は病気の可能性もあるので精神科や心療内科で診察を受けてみるといいでしょう。

カッとなった時に試してほしい方法

誰にでも怒りという感情は存在します。私もどうしようもない気持ちを晴らすために思いっきりクッションを殴ったり、関係ない弟に怒鳴りちらしたこともあります。

もしクッションが喋れたらきっと泣いていたでしょう。まだ小さかった弟は私を怖いと思ったでしょう。

育児の疲れでイライラして幼い子供に当たってしまったという人もいます。それが続くようなら子供にとってあなたは精神的DVの加害者です。

怒りという感情は人にとって欠かせないものではありますが、その怒りを関係ないものや人に向けるのはいけないことです。

もしカッとなってしまった時は怒りを人にぶつける前に自分が怒りから離れましょう。

今いる場所から一度離れてみると自分を怒らせたものや人から解放され怒りがおさまるかもしれません。

トイレに行くだけでもいいです。飲み物を飲むだけでもいいです。

とにかく怒っている今の空気を変えてください。

育児のストレスや不安ですぐに怒ってしまう場合は怒っている自分を責めてはいけません。

私はよく頑張っている、失敗してもいいんだと自分に言い聞かせ頑張りすぎることをやめてください。

時には子供と一緒に泣いたっていいじゃないですか☆それが親としての成長につながります。

まとめ

物を投げる行為は精神的DVに該当しますが、相手や場所によってはそうでない場合もあります。

学校や会社でカッとなって物に当たってしまった、日頃のストレスからつい物を乱暴に扱ってしまったというのは誰にでも経験があることです。

しかし怒って物を投げたあなたの姿を見た人が恐怖を感じたり、言うことを聞かないと怖いからという感情であなたの意見を尊重するようであればあなたは知らず知らずのうちに精神的DVをしている恐れがあります。

自分が周りの人を怖がらせていないか日頃の行いを見直してみましょう。

また、精神的DVの加害者が物を投げて脅してくるのは脅迫罪になる可能性もあります。

ケガをしていないからDVではないと思わずに、恐怖を感じたらすぐに逃げたり信頼できる人に相談をしてください。

 

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