離婚理由を作ったのは自分だけど離婚したい!有責配偶者からの離婚請求が認められる条件とは?

性格の不一致のようにどちらにも責任がある離婚理由もありますが、浮気やDVなどどちらか一方に原因がある離婚理由もあります。

このようなどちらか一方に原因があって離婚する場合、その原因を作った方を『有責配偶者』といい、夫婦関係が破綻する原因になった出来事を『有責事由』と言います。

離婚理由が夫の浮気なら有責配偶者は夫で、有責事由が浮気になります。

本来なら、被害にあった方が離婚を申し出るべきですが、中には配偶者を傷つけておいてさらに離婚まで請求したいという強者がいます。

これはあまりにも身勝手で配偶者を傷つける行為です。

そのため有責配偶者が離婚を申し出ても簡単には認めてもらうことができません。

有責配偶者でも離婚できる?

世の中には配偶者の浮気やDVで悩んでいる人がたくさんいます。

夫が浮気をしたとして、それが発覚した時、妻は離婚を請求するでしょう。

不貞行為は離婚理由として認められますし、配偶者による裏切りを許せないと思うのは当然です。

浮気が原因で相手に対する信頼や愛情が失われれば結婚生活を続けていくことは難しくなるので離婚が認められます。⇒離婚理由に多い浮気。浮気に時効なんてない!でも慰謝料請求は早急に!

しかしこれとは逆で、浮気をした本人が離婚したいと請求する場合もあります。

夫の浮気により妻は傷つき、辛い思いをしています。

さらに離婚したいなどと夫に言われたら妻はどれだけ悲しい思いをするでしょうか?

夫の行為は身勝手で許し難いものですし、そんな簡単に離婚できるなら最初から結婚なんてするべきではありません。

私は離婚の経験がありますが、離婚を悪いものだとは思っていません。ですが、離婚によってバツがつくし、職場や近所の人の目、友達への報告など気にすることが山のようにあり、最初は惨めな気持ちになることも多くありました。

このような状況から妻を守るためにも、基本的に有責配偶者からの離婚請求は認められません。

有責配偶者でも離婚できる条件

たった今、有責配偶者からの離婚請求は基本的に認められないと書きましたが、最近は夫婦関係が破綻しているのに無理に結婚生活を続けていくことはお互いにも良くないという考えから、条件を満たせば離婚することができるようになりました。

その条件とは

  1. 別居期間が長いこと
  2. 夫婦の間に未成年の子供がいないこと
  3. 離婚によって相手が精神的、経済的に過酷な状況に陥らないこと

まず1の別居期間ですが、離婚を成立させるためには6〜10年くらい必要だとされています。
10年も別居していたらその間に気持ちなんて冷めてしまうでしょうし、さっさと離婚して新しい人生を歩んだ方が幸せな気もしますが、それでも頑なに離婚に応じない配偶者もいます。
実際に夫が離婚に応じず、有責配偶者の妻が10年の別居期間を経て離婚請求をしたということがありました。
それでも夫は納得できませんでしたが、10年も別居していればもう夫婦関係が破綻していると断定できますので離婚することができるでしょう。

次に2の未成年の子供がいないことですが、これは未成年の子供は自立していないという考えから決まったことだと思います。
しかし、未成年でも自分で生計を立てて生活している人もいますし、20歳を過ぎても障害などの理由から親の介護を受けて生活している人もいます。
そのため、この未成年というのは絶対にそうでなくてはいけないということではなく、子供の状況によって変わってきます。
実際に高校生の子供がいる夫婦が有責配偶者からの請求で離婚が認められた事例があります。

最後に3の相手が精神的、経済的に過酷な状況に陥らないことですが、離婚することによって相手が精神的に追い詰められたり、生活できないくらい貧しくなってしまう場合は離婚が認められません。
私も離婚当初は精神的に参ってしまい実家に引きこもっていました。離婚したくないのにしなくてはいけない側は本当に辛いのです。
また、専業主婦などは働いていないために収入がありません。頼れるところもなく、慰謝料も財産分与もない状況では生活していくことは困難です。
相手が離婚後も安定した生活を送ることができるよう、有責配偶者は財産分与や慰謝料の支払いをきちんとしましょう。

なぜ配偶者が離婚に応じないのか

自分を苦しめ傷つけた相手なんて離婚した方がいいのではないかと思いますが、そう簡単には踏み切れないのです。

先ほど離婚をすることは悪いことではないと書きましたが、マイナスの印象を持っている人は多いと思います。

私自身、離婚は悲しいこと、恥ずかしいことという認識があったため人に話すのもためらわれました。

周りからどんな目で見られるのだろう、両親はどう思うだろうという不安もありましたし、離婚したら今後また恋愛や結婚ができるだろうかと後ろ向きな気持ちにもなりました。

私と元夫の間には生まれてこれなかった赤ちゃんがいました。その子のことをいつかまた迎えてあげたいと思っていたのにそれもできなくなるという申し訳ない気持ちもありました。

このような不安や悲しみから簡単に離婚に踏み切ることはできません。

先ほども書いたように離婚したことで経済的に苦労する可能性もあります。子供がいる場合は子供の気持ちを考慮して、成人するまでは夫婦でいようと考える人もいます。

また、人を裏切っておきながら離婚まで請求してくる配偶者が許せないため、意地でも離婚しないと思っている人もいます。

これはもはや相手が好きだからとか子供のためとかではなく、相手の望み通りにさせないことで相手が幸せになることを阻止しているのです。⇒すれ違う夫婦。離婚理由に納得できない場合に取るべき行動と納得させるために取るべき行動。

離婚を拒否し続けると起こる悲劇

離婚を拒否する側には離婚しなければいつかまた仲の良かった頃の二人に戻れるのではないか、相手が反省して離婚の話はなかったことになるのではないかという期待もあります。

もちろんその可能性はゼロではありませんが、そうそう起こることでもありません。

離婚を拒否しても一緒にいるということは自分にとっても相手にとっても大きなストレスになります。

夫が有責配偶者で妻が離婚に応じない場合で考えてみます。

一向に離婚に応じない妻に夫はイライラするでしょうし、どんなに自分が関係を修復するために頑張っても態度を改めない夫に妻は悲しみや怒りを感じます。

そのため二人の間には常に冷たく重い空気が流れ、子供がいる場合にはその雰囲気が子供にも伝わります。

不仲な両親の姿は子供にどのように映るでしょうか?

子供はとても敏感です。どんなに小さな子供でも両親の関係がうまくいっていないことを察知し、胸を痛めています。

そしてその環境は子供の性格にも影響を与えます。⇒幼少期の環境が人生を左右する!精神的DVが子供に与える恐ろしい影響。

子供のために離婚しないという人もいますが、両親が揃っていればいいということもありません。

子供にとっても夫婦にとってもみんなが安心して穏やかに生活できる環境が一番の幸せです。

離婚をいつまでも拒否し続けているとこの環境を手に入れることは難しいと思います。

離婚することで得られる幸せが必ずあるので、離婚を前向きに考えてみてください。

まとめ

浮気や暴力などの離婚理由はとても多いですが、必ずしも被害者が離婚を請求しているとは限りません。

腹立たしい話ですが、有責配偶者が相手を傷つけた上に離婚をしたいと言い出すことも実際に起きているのです。

基本的に相手が拒否している場合は有責配偶者からの離婚請求は認められませんが、条件を満たせば離婚することが可能です。

ただ、有責配偶者は自分に原因があり、自分のわがままで離婚するのだから、相手がこれから何不自由なく暮らしていけるだけの慰謝料を払うべきだと思います。

離婚を請求される側は悲しかったりムカついたりやりきれない気持ちにもなると思いますが、拒否し続けることは自分自身を苦しめることにもなります。

離婚しないことが幸せなわけではありません。納得できる慰謝料や養育費を請求して新しい人生を生きてください。

 

こちらの記事もご覧ください。⇒コツがあります!離婚理由の上手な伝え方と切り出すタイミング。