すれ違う夫婦。離婚理由に納得できない場合に取るべき行動と納得させるために取るべき行動。

離婚は二人が納得して初めて成立します。

しかし、お互いに最初から離婚に合意している場合は少なく、突きつけられた離婚理由によっては納得できずに困り果ててしまう人もいます。

離婚理由に納得できないのは相手に対して愛情がある、相手が浮気相手と幸せになるのが許せないなどの気持ちが関係している場合と、慰謝料や親権に納得できないなど今後の生活に関することが関係している場合があります。

離婚したい側にもしたくない側にも自分の希望を通すためにするべきことがありますが、いつまでも自分の気持ちばかりを押し付けていては話し合いは進みません。

相手を納得させるためにはポイントがあります。そのポイントを押さえお互いに納得できる話し合いを目指しましょう。

離婚に納得できない理由

相手に対して愛情があるから

好きで結婚した相手です。いくら『もうあなたのことは好きじゃない』と言われても簡単に嫌いにはなれません。
結婚生活の中には楽しかったことや嬉しかったことがたくさんあったはず。離婚を切り出された時に思い出されるのはその幸せだった思い出です。
別れを切り出された側にまだ配偶者への愛情がある場合は『またあの頃に戻りたい』と思って別れられないのは当然です。

子供がいるから

子供にとって両親が揃った環境というのはとても大切です。
親同士がお互いに愛情がなくなっても子供にとっては大好きなお父さんとお母さんであり、片親になることで子供は寂しい思いをします。
離婚することで名字が変わったり、学校の行事に両親が揃わなかったりすることで子供は学校に行きづらくなってしまうかもしれません。
そのため子供のことを考えて離婚を受け入れない人がいます。

世間の目が気になるから

結婚も離婚も夫婦だけの問題ではありません。親戚関係もありますし、職場にだって報告が必要です。
友達や近所との付き合いもあり、離婚すれば必ず噂になります。
今の時代、離婚は決して珍しいことではありませんがいい印象を持たない人が多いのも事実です。
バツイチになりたくない、離婚したら友達や親戚に会いにくいなどの理由から離婚に踏み切れない人もいます。

離婚後の生活が不安だから

男性は経済的に安定してる人が多いですが、女性の場合は専業主婦であったりパートタイムで働いている人が多いため、離婚後の生活に大きな不安を抱きます。
今まで夫のお給料でやりくりしていた妻にとって収入が減るということは一大事です。
さらに子供もいる場合は養育費がもらえたとしても二人分の生活費がかかりますし、自分が働きに出ることになったら子供を誰かに預けるしかありません。
今までの生活とは大きく変わるためその不安から離婚に納得しない場合もあります。

やり直せると思っているから

例えば妻の家事放棄が離婚理由の場合。
夫は妻の家事放棄が原因で妻に対する愛情がなくなり離婚を切り出したのですが、妻は家事放棄をそこまで大きな問題に捉えていなかったり、自分が家事をすれば関係は修復できると思っている可能性があります。
家事放棄に限らずどのような離婚理由でも『悪いところを直せば大丈夫』『ちゃんと話し合えばやり直せる』と考える人は離婚に納得してくれないかもしれません。

相手だけが幸せになるのが許せない

浮気や不倫が離婚理由だった場合、いくら相手の気持ちが自分にないと分かっていても、自分も相手に対する愛情がなくなったとしても、離婚することで配偶者が浮気相手と堂々と交際することや再婚して幸せになることが許せないから離婚に応じないという場合もあります。
ちょっと狂気染みている気もしますが、浮気された上に離婚を言い渡され、さらに離婚したことで相手が新しい恋愛を楽しむと思ったら意地でも別れてやるもんかと思ってしまう気持ちも分からなくはないですよね^^;

慰謝料・親権に納得できないから

離婚する際に争われるのが慰謝料や財産分与、子供がいる場合は親権や養育費です。
慰謝料は精神的苦痛に対する代償であり、金額が決まっているわけではありません。
親権は母親が取ることが多いですが、義両親が圧力をかけて孫をお嫁さんに渡さないという場合もあります。
慰謝料や親権は離婚後の人生にも大きな影響を与える問題なので納得できる条件が提示されるまで離婚しないという人もいます。

離婚したい本当の理由

借金が発覚した、暴力を振るわれる、家に帰ってこないなど離婚の原因が明らかな場合もありますが、一番多い離婚理由は性格の不一致です。

この性格の不一致というのは『こうなったら性格の不一致です』という決まりはないので何を不一致と認識するかは人によって違いますし、一方が離婚したいレベルまで悩んでいることももう片方にとっては大した問題ではないかもしれません。

そのため『あなたとは考え方が合わないから離婚したい』『君とはもうやっていけない』と言われてもピンとこないため『なぜそんなことで離婚するのだろう』と驚きます。

この性格の不一致という離婚理由ですが、証明が難しく人によって認識が違うために都合よく使おうとする人がいます。

本当に性格の不一致で離婚する夫婦もいますが、浮気相手と一緒になりたいけど浮気がバレたら自分が慰謝料を払う羽目になるのでそれを避けるために性格の不一致で離婚したいと言い出すのです。⇒離婚理由は性格の不一致。慰謝料、養育費はいくら?浮気してるって本当!?

慰謝料はどちらか一方に離婚の原因がある場合に発生するので性格の不一致の場合はお互いに慰謝料請求できない可能性が高いです。

もしあなたが夫婦円満だと思っていたのに突然曖昧な理由で離婚したいと言われたり、心当たりがないことを離婚理由にされた場合は相手が離婚したい本当の理由を隠している可能性があります。

納得できないまま離婚に応じれば相手の思う壺です。離婚した後に浮気が発覚した場合などは怒りが込み上げてくるでしょう。

そうならないためにも納得できる理由を突き止めましょう。

離婚に合意してもらうためのポイント

離婚したいと本気で思っている人は相手に対する愛情や信頼を失ってしまっている可能性が高いので簡単に修復することはできないかもしれません。

冷めた気持ちで夫婦としてやっていくのは辛いものがありますよね。

もし相手が関係を修復するための努力をしてもあなたの離婚したいという意志が変わらないのであれば離婚に納得してもらうしかありません。

相手を納得させるためのポイントは本気度を伝えることです。

これは『あなたと離婚したいんだ!』ということを言葉で強く伝えることではありません。

離婚後のプランを考え、少しずつ準備を始めておくということです。

例えば、今まで仕事をしていなかった専業主婦なら密かに仕事を探して離婚しても生活できるだけの収入を得られるようにしておく、家を出て行く場合には新しい住まいを見つけておく、子供を引き取りたい場合には自分が仕事をしている間の子供の預け先を探しておくなどです。

『私はあなたがいなくても生きていけます。』『離婚してもこのように生活できるので大丈夫です』と明確なプランを提示することで相手は『そこまで本気なのか』とあなたの熱意に負けて離婚に納得せざるを得なくなります。

ポイントは離婚話をしてから準備をするのではなく、離婚話をする時にはすでにある程度の準備が整っていることです。

すでに離婚の準備ができているということが本気度を証明することにつながります。

どうしても離婚したくない場合

もしあなたが離婚したくない側でどうしても離婚理由に納得できない場合は『離婚届不受理申出』を役場に提出しましょう。

離婚届不受理申出は役場に離婚届を受け取らないようにお願いできる届け出です。

もし配偶者が勝手に離婚届を完成させて提出しようとしても、この届け出を出しておけば受理されることはないのでいつの間にか離婚が成立していたという心配はありません。

どちらかが離婚に応じない場合は協議離婚は不成立だったということになるので、次は離婚調停に進みます。

離婚調停は調停委員が間に入り、双方の話をまとめてくれるので二人で話し合うよりスムーズな解決が期待できます。

また、離婚調停は離婚することだけが目的なわけではなく円満に解決できる場合もあります。⇒調停で大切のなのは離婚理由。納得してもらうためのポイントとかかる費用。

調停をやったからといって離婚するとは限らないので、調停の案内が来たら拒否しないできちんと裁判所に行くべきです。

その際、費用はかかりますが弁護士さんに依頼することであなたの離婚したくないという気持ちを上手に相手側に伝えることができますし、強い味方になってくれるので一度相談に行ってみることをオススメします。

ただ、法的に離婚が認められる場合があります。

配偶者に不貞な行為があったとき。
配偶者から悪意で遺棄されたとき。
配偶者の生死が3年以上明らかでないとき。
配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込がないとき。
その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

上記のような原因があなたにあって離婚を請求されている場合、相手がそれを証明できればあなたはかなり不利な立場になり離婚を拒み続けることは難しくなります。

幸せのための離婚

夫婦に限らず、結婚していないカップルにも言えることですが、あなたを幸せにしてくれるのはあなたを愛してくれている人です。

あなたを好きでいてくれる恋人はあなたが喜ぶことを一生懸命考えてあなたのために時間を使ってくれます。

しかし、あなたに対する愛情が冷めてしまっている恋人はあなたのために何かしてくれることは少なく、トラブルやケンカが多くなります。

離婚にはたくさんのリスクがあります。子供の存在も離婚に踏み切れない大きな理由であることに間違いありません。

だから離婚したくないと思うのは当然だと思います。

しかしこれからの長い人生、あなたはあなたを大切にしてくれない人と幸せな家庭を築いていくことができますか?

離婚をすれば子供が寂しい思いをするのは確かですが、両親の不仲を見て育つことも子供にとっては悲しいことです。

嫌いになれない、世間の目が気になる、相手の幸せが許せない、片親では子供が不憫だと感じる気持ちもよく分かりますが、『離婚=不幸せ』ではないということ覚えていてほしいと思います。

思い切って手放せばもっといいものが手に入るものです♪

今どうしても離婚したくないと思っていても離れてみたら案外居心地がいいかもしれません^^

まとめ

結婚も離婚も自分一人の気持ちでできるものではありません。

そして結婚は幸せな気持ちでする人が多いですが、離婚はあまりいい気がしないものです。

お互いに納得できていれば前向きな気持ちで別れることができるのかもれませんが、どちらかが離婚理由に不満があったり離婚の条件に納得できないと協議離婚は難しくなります。

納得しない相手の同意を得るためには自分がどれだけ本気で離婚したいと思っているのかを行動で示す必要があります。

また、離婚に納得できない側は相手がなぜ離婚したがっているのかを突き止め改善できることがあれば取り組みましょう。

しかし、一度離婚を決意した人の心を取り戻すことは簡単ではありません。

相手がなぜ離婚したがっているのかを突き止めるのと同時に、自分がなぜそこまで離婚したくないと思うのか、離婚しないことが本当に幸せなのかを改めて考えてみましょう。

 

こちらの記事もご覧ください。⇒他に好きな人ができたという離婚理由。慰謝料の相場と離婚のリスクは?