別居という方法で離婚に持ち込む!別居前にやっておく大事なこと。

夫婦が離婚する時、その前に別居をする人は多いと思います。私もそうでした。

日本には離婚前に別居をしなくてはいけないという法律はないので、別居なしでももちろん離婚はできます。

ですが、お互いに離婚の意思はあるのに慰謝料や親権でもめて話し合いが進まない、相手が離婚に納得してくれないなどの理由でなかなか離婚が成立しないという夫婦もいます。

離婚を考えるほどの関係なのに同居を続けるのはかなりの苦痛を伴いますし、同居していることで離婚に向けて進まないということもあります。

なので二人の関係を見直したり、今後のことを考えるための時間として別居期間を設けたり、納得しない相手を納得させるための手段として別居という方法を試してみるのはいかがでしょうか?

離婚の前に別居は必要?

離婚前に別居をしなくてはいけないという決まりはありません。ですが、別居をしてみることで見えてくるものもあります。

辛い環境に無理していることはない

どんなに愛し合って結婚してもうまくいかなくなる時はあります。相手の浮気、DV、借金…もちろん嫌ですが、このような大きなきっかけがあるわけではなくても、日々の積み重ねがある日突然爆発して『もうこの人とはやっていけない!』と思うことがあると思います。むしろ決定的な出来事より積もりに積もった不満があるほうが相手に対しての愛情を注げなくなってしまうと私は思います。
努力は必ず報われるとか石の上にも三年とか『もっと頑張らなくちゃ』と思わせるような言葉もたくさんありますし、それも間違ってはいないと思います。
ですが、むかつく、イライラする、殺してやりたいと思いながらその相手と同じ空間で生活することで何か得られるものがあるでしょうか?ますます相手のことを嫌いになり、ますます自分の心が苦しくなるのではないでしょうか?
夫婦に限らず、相手は自分の鏡です。あなたが相手を憎いと思っていれば相手もあなたのことを憎いと思っています。居心地が悪いのはお互い様です。そんな二人にとって最悪の環境に無理して居続けることで良くなるものなんてないですよね。苦しかったら逃げてもいいんです。

離婚に持ち込むための別居という方法

自分は離婚したいのに相手が納得してくれない場合、別居をして離婚しやすくするという方法があります。
協議離婚が成立しない場合には調停や裁判に持ち込まれるのですが、そこで重要なのは『夫婦関係が破綻していること』を第三者に認めてもらうことです。特に裁判では裁判所の判断で離婚できるかできないかが決まるので、いかに二人に明るい未来がないかを分かってもらわないといけません。
夫婦関係が破綻していることの証明として別居は有効です。しかし別居中に頻繁に連絡を取り合ったり会ったりしていてはなんの意味もありません。連絡や会う頻度は必要最低限にして二人の関係はもう修復不可能であることをアピールしましょう。
あなたにやり直す気がないことを悟り、別居中に相手が離婚に合意してくれる可能性もあります。

離婚成立までの期間は長い

離婚するための方法として別居は有効だと言いましたが、これは何年も時間をかけて離婚を成立させる方法です。
二人が何年も別居することで夫婦関係が破綻していることの証明になります。離婚の理由にもよりますが、その期間は3〜5年が必要とされています。⇒2年経ったら行動開始!?裁判で重視される別居期間と認められる離婚理由。
例えば、あなたが浮気をしていて浮気相手と一緒になりたいために『一刻も早く離婚したい!』と思っているのであればこの3年という期間はとても長く感じるのではないでしょうか?
別居したからといって浮気相手と頻繁に会っていたり同棲を始めたとして、もしそれが配偶者にばれたら離婚できたとしてもあなたにとってかなり不利な状況になります。慰謝料の支払いを命じられたり、子供がいる場合には親権も取れない可能性もあります。
別居をしたからといってすぐに思い通りの結果が得られるわけではないので、早急に離婚をしたがっている人にとってはこの方法はあまり現実的ではないかもしれません。

別居中に冷静になれる

私が別居した時、元夫との関係は最悪で毎日のように死んでしまいたいと思っていました。そんな毎日が辛くてある日意を決して家を出ました。最初は寂しかったし別居しなきゃよかったとも思いましたが、自分を悩ませる相手がいない環境で自分だけの時間を過ごせるようになると今までと違った見方ができるようになってきます。私の場合は離婚したがっていたのが元夫で私はそれを拒否していたのですが、別居中に離婚に対してかなり前向きに考えられるようになりました。あんな男の何がよかったのか、なんであんなにすがっていたのか今となっては謎です(笑)
私とは逆で一緒に生活していた頃はケンカが絶えなくて相手のことが憎かったけれど、別居をして相手の大切さや自分の悪かったところに気づいて関係が良くなったという夫婦もいます。悩んでいる時や怒っている時、人は自分のことでいっぱいになってしまい、相手のことまで考えられなくなってしまいます。別居をすることで冷静な判断ができる可能性も大いにあるので、やっぱり離婚前に別居してみるのはいい方法だと言えるのではないでしょうか。

収入の少ない妻の別居中の生活費は?

『よし!別居するぞ!』と決心したとして、問題になってくるのは生活費です。男性はそれなりに稼いでいる人も多いと思うので家を出ることになってもそこまで金銭的に困ることはないかもしれません。

ですが、女性は男性に比べて収入が少なかったり専業主婦という方も多いので一人で生活していくというのは金銭的に楽だとは言えないでしょう。お子さんを連れて行く場合などはなおさらです。

実家や親戚の家など支えてくれる人がいるところでお世話になれたらいいのですが、家族の関係性や環境によってはそれができない場合もあります。しかし、心配は入りません!別居中の生活費は収入の少ない方が収入の多い方に請求することができますし、請求された側にも支払う義務があります。この費用のことを婚姻費用と言います。⇒婚姻費用の支払い義務は誰にある?別居中の生活費はこれで安心!

婚姻費用の相場はこちらをご覧ください。⇒養育費・婚姻費用算定表

婚姻費用は請求する側の生活環境も考慮されて変化します。もし小さな子供がいるわけでもなく、健康面でも問題のない妻が働かずに婚姻費用をもらおうとするとその額は思っているより小さくなります。なぜなら婚姻費用は請求する側に働く能力がある場合、ある程度の収入を見込んで計算されるからです。生活費はもらえるけど自分でも稼ぐ必要があるということは覚えておいてくださいね。

別居前にやっておいたほうがいいこと

別居をする理由にもよりますが、最終的に離婚することになった場合、自分に有利に話を進めるためには離婚に至った原因を作ったのが相手であるということがわかる証拠が必要になります。

例えば夫の浮気が原因で離婚を前提とした別居をする場合、浮気相手とのラインのやり取り、二人の写真、ホテルの領収書など一緒に住んでいなくては見つけられないものを集めておきましょう。人のケータイやお財布を勝手に見ることはあんまりオススメしたくありませんが、離婚後に後悔しないためには覚悟も必要です。

ギャンブルやゲームへの課金、借金などの金銭問題で離婚する場合にも買い物をした時のレシートや金融機関からの借入額がわかる明細書を集めておきましょう。

性格の不一致は一番多い離婚理由ですが、掘り下げていけば夫が家事や育児に非協力的であったり、義理の家族が絡んでいたりと原因がある場合が多いです。性格の不一致が原因の場合は慰謝料の請求は難しいですが、はっきりとした原因がある場合にはそのことがわかるような証拠を集めましょう。日記や周りの人の証言も証拠になるので書き留めたり相談しておくのもいいと思います。

モラハラやDVが原因の場合は相手の音声を録音したり、怪我をした時の写真をとっておくといいですが、とりあえず自分の安全を守るためにすぐに家を出てください!⇒DVシェルターを利用したい!精神的DVは保護条件に当てはまるのか?

証拠集めの他には家を出た後に住む場所や仕事を見つける、子供の預け先を見つける、ある程度のお金をためておく、離婚する際に分けることができる財産を調べておく、家や車の名義人を確認しておくなどもやっておきましょう。

子供がいる場合、両親が別居をすることは子供にとっても大きな環境の変化となり、精神的に不安定になる子もいます。どうやって子供に伝えるか、別居中はどのように心のケアをしてあげるかなど、子供のこともしっかり考えてあげてください。

まとめ

実際に別居を経験した私は、最終的に離婚するにしてもしないにしても別居はしてみる価値があると思います。

自分の気持ちを整理したり相手に対して冷静に向き合うきっかけにもなります。

時間はかかりますが相手が離婚に納得してくれず、調停や裁判になった時に離婚を認めてもらうための方法としても別居はかなり有効と言えます。

ただ、勢いで家を出てしまうとその後の生活に困ったり、せっかくの証拠が集められなくなってしまうので別居前こそ冷静になりましょう。別居中は専業主婦や収入の少ない人でも婚姻費用を請求することができるので安心してください。

 

こちらの記事もご覧ください。⇒もう無理!生理的に受け付けないのは離婚理由として成立する?