どんなに愛し合って結婚した相手でも一緒に生活をしていれば意見が食い違ったり、お互いに譲れないところがあったりと様々なトラブルも発生します。
それがただのケンカで、その後無事に仲直りできればいいのですが、ケンカの延長のようなつもりでいたら実は精神的DVに遭っていたということも少なくありません。
このように夫婦の間で起こる精神的DVは被害に気づくまでに時間がかかったり、同じ家に住んでいるため被害が発覚してもすぐには逃げられなかったりします。
今夫婦のことで悩みを抱えている人はそれが精神的DVではないかと一度疑ってみる必要があります。
精神的DVは夫婦間で起きやすい

精神的DVは相手の身体ではなく心を傷つける暴力です。その方法は様々で、行き過ぎた暴言や人格を否定するような発言で相手を傷つけたり、無視をする、乱暴に物を扱って威圧感を与えるなどの行為も精神的DVと言えます。
この精神的DVは、家庭ではもちろん、学校でのいじめ、職場での嫌がらせなどどこでも起こっている問題です。
特にその中でも一番多く発生する場所が夫婦間です。さらにその中でも夫から妻への精神的DVが圧倒的に多くなっています。
精神的DVやモラハラは二人きりの空間で起こることが多いので環境的にも家の中が一番起こりやすく、また、気を使わない相手だからこそストレスをぶつけてしまうのではないかと思います。
夫婦の間で起こる精神的DVは家の中で繰り広げられる場合がほとんどで、他人からはあまり気づかれません。
むしろ精神的DVの加害者には人によって態度を使い分けたり外面がいいなどの特徴があるため、周りからはおしどり夫婦なんて思われている可能性もあります。
高橋ジョージさんと三船美佳さんはまさにそのパターンですよね。
仲が良さそうに見える二人が実は家の中では王様と奴隷のような関係で、奴隷になってしまった方はいつも王様に怯えているのです。
夫婦の間で起こっている精神的DVの具体例
【夫から妻へ】
・些細なことですぐ怒る
・料理や家事についてのダメ出しばかりする
・外に働きに出ることを許さない
・言葉の暴力
・『お前はダメな人間だ』『誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ』など常に上から目線
・失敗を執拗に攻める
・無視をする など
【妻から夫へ】
・夫の分の食事を作らない
・お小遣いを渡さない
・会社や友達との交友関係を制限する
・ケータイやパソコンの履歴などプライベートな領域を勝手に見る
・子供や両親に悪口を吹き込む
・言葉の暴力
・無視をする など
共通している項目もありますし、夫婦によっては逆の場合もあると思います。
上記に挙げた以外にも被害者にしか分からない様々な行為があると考えられます。
無視するということ
夫と妻、どちらが加害者の場合にも共通する『無視をする』という行為ですが、これは無言の暴力で、かなり相手を追い詰める行為です。
無視をするということは相手の存在をいないものとして扱っているということです。
文句を言われるのも辛いけど、それはまだ自分の存在の認められているということ。しかし、無視をされるということは自分はこの場にいないのと同じなのです。
『何も言わなければ喧嘩に発展することはない』という考えから、喧嘩を回避するための解決策として無視をするという夫婦もいますが、無視は立派な精神的DVであり、何の解決にもなりません。
中には無視されることが当たり前でもう慣れてしまった、無視された方が気が楽でいいという被害者もいますが、それは慣れたのではなく、関係を改善することを諦めてしまっているのです。
夫婦喧嘩をした時に考えること
精神的DVの加害者が無視をするのは紛れもない嫌がらせです。
しかし、夫婦喧嘩の延長で無視が始まってしまうことってありますよね。
『ごめんね』とたった一言言えたら済む話なのに、それがかなり難しいんですよね^^;
そこで考えていただきたいのが自分にとって一番優先したいことは何なのかということです。
無視をするほどの喧嘩が始まったということは、原因は自分になかったとしてもお互いに相手を傷つけるような発言をしたと思います。
自分が折れてでも仲直りをしたいか、それとも離婚をしてもいいから自分のプライドを守るか、あなたにとって大切なのはどちらでしょうか?
もし仲直りをしたいと思うのであれば、少し時間をおいてお互い冷静になってから、反省していることを態度で示したり、相手の好きなものを作ったりして距離を縮めていきましょう!
朝、夫婦喧嘩をしてしまった夫婦。夜、夫が持って帰ってきたお弁当箱を妻が開けると中に小さなお花が入っていたというエピソードを聞いたことがあります。
とても素敵な仲直りの仕方ですね♪
死ぬまで一緒にいられるか
ほとんどの夫婦はお互いに愛し合っていたから結婚したはずです。
しかし、結婚するまではとても優しかった相手が結婚した途端、手のひらを返したように冷たくなるというのはよくある話で、特に男性にはその傾向が強いようです。
結婚したのだから簡単に離婚なんてしないという気持ちはとても大切ですが、相手の行為が明らかに精神的DVである場合は少し考え方を変えたほうがいいかもしれません。
精神的DVの被害に遭いやすい人は自己主張が苦手だったり、真面目で我慢をする性格の人が多いため、辛いことがあっても『もう少し頑張ってみよう』『自分が我慢すればいいんだ』と耐えてしまいます。
でもその努力や我慢は本当に必要でしょうか?あなたが心から笑顔になれて穏やかな気持ちで過ごせる相手は他にいるのではないでしょうか?
夫婦は一生を共にする相手です。ということは精神的DVが治らない限りあなたは一生苦しむということです。
今の夫(妻)とあなたは一生を共にすることができるかどうか冷静に考える時間を持ってください。
もし迷いがあるのであれば離婚も視野に入れて対策を考えていかないといけません。
まとめ
夫婦という関係は最も精神的DVが起きやすい関係で、外では仲良く見える夫婦でも家の中ではどちらか一方が権力を握り、もう一方はその苦痛に耐えているかもしれません。
夫婦の間では喧嘩も起きやすいため、精神的DVが始まってもそれがDVであると気づかず、喧嘩の延長として捉えてしまい、自分が被害者だということになかなか気づけない人もいます。
気づいたときにはすでに限界を迎えた頃で心身ともにボロボロになっていたということもあります。
もし夫婦関係のことで悩んでいるのであれば、恥ずかしがらずに実態を他の人に話して客観的な意見を聞いたり、他の家庭と比べてみてください。
少しでもおかしいと思うことがあれば放置したりせず、専門家に相談したり、DVについての情報を集めたりして今後どうしていくべきかを考えなくてはいけません。
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