嫁からの精神的DVに悩んでいる男性は年々増えていて4年間で7.5倍に増加したというデータがあります。
しかし、あなたの周りにいる夫婦を思い浮かべた時、身体的DVでも精神的DVでも被害に遭っているのは奥さんの方ではないでしょうか?
もちろん夫婦間のDVにおいて被害者は圧倒的に女性の方が多いですが、こんなに増加しているにもかかわらず、なぜ男性の被害が表沙汰にならないのか?
そこには世間が持っている女性に対しての印象が関係しています。
家に帰りたくない夫

毎日クタクタになるまで働いている夫。そんな夫にとって自分の家は心が休まる空間でなくてはいけません。
しかし、精神的DVの被害に遭っている夫は嫁の待つ家に帰るのが怖くてたまりません。
疲れて帰っても労いの言葉もなく、食事さえ用意されていない事もあるのです。
嫁の精神的DVの攻撃の方法は主に言葉の暴力で『男のくせに』『甲斐性なし』など夫のプライドを傷つける言葉を次から次に夫に浴びせます。
中には『僕はダメな夫です』と何十回も言わされたという人もいます。
言葉の暴力とは違いますが、私の知人で嫁には給料明細を見せないという人がいます。
彼は嘘の金額を口頭で伝え、すべて奥さんに渡すふりをして自分の使いたい分はこっそりとっておいてるそうです。
理由は明細を見せると全額没収されてしまうから。その夫婦は仲良くやっているように見えますが、夫にとって嫁のこの金銭的な自由を認めない行動は精神的DVに当たります。
モラハラ嫁が増えてきた理由
男性と女性を比べた時、力が強いのは明らかに男性です。脅したり暴言を吐いたりするのも男性の方が迫力があります。
それなのに夫が自分より弱い嫁に負けてしまうのはなぜなのでしょうか?
それはこの『自分より弱い』ということが関係しています。
嫁からのDVに苦しむ男性には優しくて真面目で女性に手を挙げるようなことは絶対にしないという特徴があります。
被害に遭っている夫は女性が弱い生き物だと思っているので『言い返したら嫁が可愛そうだ』『嫁は俺が付いていないと生きていけないんだ』と加害者である嫁の味方をしてしまうのです。
嫁の言葉に反論しない、嫁からの扱いに抗議しないということは嫁にとっては『それでいいです』と言っているようなもの。
だから嫁はやめようとせず、攻撃はどんどんエスカレートして自分の言葉を悲しそうに受け止めている夫に対し優越感を感じ、女王様のような気分に浸ってストレス発散をしているのです。
さらに、自分より弱い相手にいじめられているなんて男のプライドが許さないという思いから、嫁からの精神的DVを周りに相談しない夫が多く、そのために嫁はやりたい放題なのです。
世間は女性の味方
これはテレビでも放送されていたのでご存知の人も多いと思いますが、海外である実験が行われました。
仕掛け人のカップルがデート中にケンカを始めました。彼氏は彼女に暴言を吐いたり胸ぐらを掴んだりして彼女も嫌がっていました。
すると周りで見ていた人たちはケンカの仲裁に入り、『どうしたの!?』『警察を呼ぶぞ!』と言いながら彼氏を彼女から引き離しました。
彼女に『何かあったらすぐに言ってね』と優しい言葉をかけてくれた人もいました。
しばらくして今度は彼女が彼氏に暴力を振るいはじめました。すごい剣幕で怒り、彼氏に殴りかかる彼女を見た周りの人たちは当然さっきと同じように止めに入るのかと思いきや、嫌がる彼氏を見てみんな笑っています。結局最後まで誰も彼氏を助けてはくれませんでした。
これは男性もDVの被害に遭っているということを伝えるCMだったのですが、この実験から分かるのは男性と女性では同じ被害に遭っていても世間からの見え方は全然違うということです。
暴力はいけないことなのに、女性が加害者で男性が被害者の場合は誰も男性を助けないなんてそんなのおかしいですよね。
でももしあなたが同じ現場を目撃したら他の人と同じ行動をしたとは思いませんか?
世間の目はそれくらい女性に優しいのです。悪く言えば甘いのです。
このように嫁の背景には世間という味方がいます。だから夫は嫁からの精神的DVにあっているなんて人には相談しづらいし、相談したところで他人から見たら大したことないとあしらわれてしまうのです。
もちろんこれはDVに関してであって、社会の中ではまだまだ『女だから』と女性が虐げられることも多く、女性が何もかも有利というわけではありません。
加害者にされた夫
嫁の浮気が発覚してそのことを問い詰め口論になった夫婦がいました。
するとその数日後、嫁が夫に殴られたと警察に助けを求めたという事件がありました。
口論にはなったけど夫は殴ってなんかいません。しかし嫁は嘘の傷を作り証拠として提出したのです。
自分の浮気が原因で離婚になった時、妻は慰謝料の支払いを命じられるかもしれませんが、夫にDVをされていたとなれば話は変わってきます。
妻は自分が慰謝料を払わなくて済むように夫を加害者に仕立て上げたのです。
また、ここまで大げさではありませんが、自分の両親や義理の両親に夫の悪口を言う妻もいます。
精神的DVをする女性は口が達者な人が多いので、夫がつい口に出してしまった嫁への不満やささいな言い争いなどを『夫にこんなことを言われた』とものすごく大げさに話し、自分はこんなに傷ついていると周りに訴えます。
こうして被害者であるはずの夫はいつの間にか加害者にされ、嫁だけでなく、家族や親戚からも責められるようになってしまいます。
これも紛れもない精神的DVといえるでしょう。
このような嫁はあわよくばカッとなった夫が自分に手を上げてくれたらいいのにとさえ思っています。
実際に殴られれば離婚して慰謝料を取ることができるのでそのチャンスを狙っています。
男性の皆さんは精神的DVをしてくる嫁に腹が立ち殴りたくなることもあるでしょうが、そこはぐっと堪えてください。
嫁に一番効果があるのは我慢せずにきちんと自分の意見を言うことです。
まとめ
嫁の精神的DVに悩む夫が増えてきた原因はいろいろ考えられますが、世間の暴力に対する認識が被害者が男性か女性かによって変わるということも大きな原因の一つだと思います。
女性の方が力が弱いので、どうしても世間は妻の味方をしてしまいがちですが、そのせいで夫が助けを求められないのは良くない傾向です。
暴力という言葉には身体的な暴行だけではなく、精神的に傷つける行為も含まれます。
相手を精神的に追い詰めていくのに力は関係ありません。殴りかからなくても嫁の言葉や態度は夫を傷つけています。
そのこともっとみんなが理解していけば男性の被害者の減少につながったり、相談しやすい環境が整えられるのではないでしょうか。
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