被害届が受理されにくい精神的DV。警察がダメならどこに相談したらいい?

警察は困っている人を助けてくれる正義の味方です。

しかし、実際はどんな事件にも向き合ってくれるわけではなく、助けを求めて提出した被害届を受理してもらえないこともたくさんあるのです。

特に精神的DVのような被害の実証が難しいものはその対象にされてしまうことが多く、困っている人がたくさんいます。

もし被害届が受理されなくても問題を解決出来る方法はあるので、臨機応変に対応して早期解決を目指しましょう!

精神的DVでも被害届が出せる

身体的でも精神的でもDVは暴力とみなされるため、警察に被害届を提出することができます。被害届が受理されると事件を【刑事的に解決する】ことになります。

精神的DVは加害者の暴力が名誉毀損罪になったり脅迫罪にあたる可能性があるので罪として加害者は罰を受けることになります。

被害届は交番でも警察署でも提出できますが、交番では自転車の盗難などの軽いトラブルしか取り扱ってくれない場合があるので複雑な問題は警察署に行くといいでしょう。

被害届を提出するときには事情聴取があります。いつ、どこで、誰に、どのようなことをされたなど詳しく聞かれるので整理しておくと話がスムーズに進みます。

私は下着泥棒の被害に遭い、警察署で被害届を出したことがありますが、下着の色やデザインまでかなり細かく聞かれました。

精神的DVの被害者もおそらく加害者に言われたことやされたことなどを細かく伝えなくてはいけないと思います。人によっては話したくないようなこと、思い出したくないようなこともあるかもしれませんが、自分を苦しめた加害者を罰するためにもきちんと話しましょう。

警察は第三者にその内容をバラしたりしないから安心してください。

被害届を提出した後、必要に応じて実況見分に立ち会ったり、証拠品の提出を求められたりします。

精神的DVは被害者の言葉だけでは被害を証明することが難しいので必ず十分な証拠を集めておく必要があります。

被害届が受理されると加害者は警察官から指導や注意をされたり、被害者に近寄らないようにと保護命令が出されたり、状況によっては逮捕される場合もあります。

警察は被害届を受理したがらない

たった今、精神的DVで被害届を出すことができるといいましたが、100%受理してもらえるというわけではありません。

というか、なかなか受理してもらえないのが現実です。

警察が被害届を受理してくれない大きな理由は2つあります。

1.被害届を示談金交渉のために利用する人がいる
被害者の中には元から被害を事件化するつもりはなくても、被害届を使って加害者を脅し、自分に有利な状況を作ろうとする人がいます。
『被害届を出しました。取り下げてほしかったら示談金〇〇円払いなさい』という風に被害届を武器として使用するのです。
確かに元から刑事事件にするつもりはない被害の対応をしている暇があったら警察だって他の事件解明に取り組みたいですよね。

2.人員不足と検挙率
警察官もたくさんの事件を抱えています。やはり優先しなくてはいけないのは目に見える大きな被害(殺人や傷害事件)です。
被害届を受理しても対応できる余裕がないなどの理由から夫婦間の問題や喧嘩の延長のようなものは自分たちで解決してほしいというのが警察官の本音のようです。
検挙率も関係しています。やはり検挙率が高い方が優秀な警察官として評価されます。この検挙率はいくら事件を解決に導いても被害発生件数が増えていたら全く意味がありません。もっと言えば、たとえ検挙した数が少なくても被害発生件数を減らすことができれば検挙率を上げることができるのです。そのため警察はすべての被害届を受理してくれるわけではないのです。

本来、警察には被害届を受理しなくてはいけないという決まりがあるそうですが、上記のような理由から被害届を出しに行ってもうまく言いくるめられて受理してもらえなかったという被害者がたくさんいます。

特に精神的DVは被害の真意を実証するのが難しいため、警察に見捨てられてしまうことが多いのです。

被害届が受理されなかった時の対策

警察が被害届を受理してくれなかった場合でも問題を解決する方法はあります。

精神的DVは配偶者暴力支援センターや女性センターなどの民間の施設でも相談することができ、今後どうしたらいいのかも教えてもらえます。

夫婦の間で起こった精神的DVの場合は離婚や慰謝料、養育費について話し合う必要があります。

その時に頼りになるのはやはり弁護士です。

実際に調停や裁判を起こすと弁護士に対して支払わなくてはいけないお金があるため、被害届を提出するより負担は大きいかもしれませんが、受理されない被害届とにらめっこをするくらいならお金を払ってでも一刻も早く解決したいですよね。

日本司法支援センターでは、電話や面談などで相談できるほか、窓口の紹介なども行っています。

弁護士費用についても、一旦、立て替えてくれる制度があります。被害者が毎月少しずつ返済するシステムなのでお金がなくても安心して利用できます。

私は法テラスを利用したことがあり、そこでも解決に向けてのアドバイスや弁護士の紹介をしていただきました。

弁護士さんによっては無料で相談ができる場合もあるので利用してみてはいかがでしょうか。

刑事的に解決することが難しいのであればこのような法的手段を取ることもできるので被害届が受理されなかったからと言ってあきらめないでくださいね。

まとめ

精神的DVでも被害届を提出できますが、受理されるかどうかは担当してくれた警察官によると思います。

また、受理されたからと言ってすぐに加害者が逮捕されたり罰せられたりするわけではないということも覚えておかなければいけません。

精神的DVで提出した被害届が受理されるのは簡単ではないかもしれませんが、実際に被害届を出して警察に助けてもらったという人もいますし、あなたの熱意が伝われば警察官を動かすことができるかもしれません。

また、被害届が受理されなかった場合でも法的な手段で解決に導くこともできるので、相談できる機関や頼れる弁護士を探しておくといいでしょう。

 

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