夫の転職で失われる夫婦の信頼。勝手な転職は離婚理由になる?

この時期になると必ずと言っていいほど新社会人の常識のなさが話題になり、入社したその日に退職した新人がいるというのも珍しい話ではなくなってきました。

最近の若い者は…と言いたくなりますが、仕事を簡単に辞めてしまうのは若者だけではありません。

家庭を持つ30代、40代の男性だって仕事が続かず、転職を繰り返す人がいます。

夫の転職に悩む妻は多く、転職が原因で離婚に至ることも。

転職自体は悪いことではないので離婚理由として認められませんが、繰り返される転職は夫婦関係の悪化につながる恐れがあり、それが離婚の原因になる場合がほとんどです。

夫が転職の相談をしてきたら

転職したい理由を聞く

ある日突然、夫が転職したいと言い出したら妻はきっと驚くと思います。
転職=退職=無収入です。『どうやって生きていくの!?』と不安になりますよね。
ですが、まずは落ち着いて夫がなぜ転職したいのかを聞きましょう。
ずっと黙っていたけど会社の人間関係に悩んでいるのかもしれなし、居場所がないのかもしれません。
家族のためにもっとお給料のいい仕事につきたいと思っているのかもしれないし、本当にやってみたいことが見つかったのかもしれません。
仕事にやりがいを感じられず環境を変えたいと思っているのかもしれません。
妻が転職を応援するか反対するかは転職したい理由によって違います。あなたが夫の転職を応援するためにはその理由に納得することが必要です。

リスクを伝える

転職の相談をしてきた夫は『どうしよう』と言いつつ、ほぼ意志は固まっています。
人は新しい目標ができるとそのために頑張ろうとしますが、気持ちだけが先走り冷静な判断力を失っている可能性があります。
今の仕事を辞めて次の仕事が決まるまで収入がなくなること、収入はなくても出て行くお金は変わらないこと、転職活動をしても年齢的に採用されにくいこと、転職してお給料が下がるかもしれないことなど、夫も考えていないわけではないと思いますが、改めてこんなリスクがあるんだということを冷静な視点から伝えましょう。
夫の転職は夫1人の問題ではなく、家族みんなに関わることです。舞い上がって決められて後々苦労するのは嫌ですよね。

転職先が決まるまで今の仕事を続けてもらう

あなたが夫の転職したい理由に納得し、転職を応援する気になったとしても、やはり無収入になるのは家族にとって大問題です。
転職活動は今の仕事を続けながらでもできます。
夫がすぐにでも仕事を辞めようとしている場合は働きながら転職活動をすることをすすめましょう。
休日や夕方に面接をしてくれる企業を一緒に探したり、休日を転職活動のために使えるように配慮して夫に協力しましょう。
仕事を続けていれば、もし転職活動がうまくいかなくても今の仕事に対して『もう少し頑張ってみようかな』という前向きな気持ちになるかもしれません。

ある日突然仕事を辞めた夫

仕事を辞める前にきちんと妻に転職の相談をする夫もいますが、中にはある日突然仕事を辞めてきて『明日から仕事に行かない』と言い出す夫もいます。

私の周りにもある日突然仕事を辞めてきた夫を持つ友達がいます。

夫は特に辞めた理由を話すわけでもなく、新しい仕事が決まっているわけでもありませんでした。

現在は新しい仕事を見つけ毎日一生懸命働いていますが、妻は夫が勝手に仕事を辞めてきたことで夫への愛情が冷めてしまい、子供のために離婚はしていませんが現在別居中です。

この夫が転職したのは一度きりですが、もう何回仕事を辞めているか分からないくらい転職を繰り返している夫もいます。

本当の理由は分かりませんが、前者の場合はおそらく退職には何か大きな理由があり、その後新しい職場でしっかり働いているので仕事に対して軽い考え方をしていたわけではないと思います。

しかし後者の場合は『会社の上司と馬が合わない』『思っていたのと違う』『本当にやりたいことではなかった』などの理由で数ヶ月も経たないうちに辞める人が多いです。

もちろん苦しい環境で無理して働くことが素晴らしいわけではないですが、あまりに辞める判断が早すぎると今後どんな仕事についてもすぐに辞めてしまう可能性がいので、夫のお給料を頼って生計を立てていくのは難しいと言えるでしょう。

夫が勝手に仕事を辞めたり、妻に転職の相談をしない理由は、『話したところで反対されるのがわかってるから』『妻に怒られるから』など自分の気持ちを理解してもらえないことへの不安があるようです。

夫の転職が離婚理由になるわけ

先ほど夫が勝手に仕事を辞めてきたことで愛情が冷めてしまった妻の話を書きましたが、夫の転職が離婚理由になってしまうのは夫の転職によってできる夫婦間の溝のせいだと思います。

自分になんの相談もなしに夫が仕事を辞めてしまったら妻はとても驚くと同時に『どうして相談してくれなかったの?』と大きなショックを受けます。

転職活動をしない夫に対して『本当に働く気があるのかな?』と不信感を持ちます。

何度も転職を繰り返す夫に対して『この人とこの先もやっていけるだろうか?』と不安になります。

夫が働かなければ妻が家族を養っていくしかありません。夫に対するマイナスの感情や妻の抱えるストレスはやがて夫婦関係を破綻させてしまいます。

夫の転職は直接的な離婚理由ではありませんが、夫の転職が原因で起こった出来事や陥った状況は婚姻を継続し難い重大な事由にあたります。そのため離婚理由として認められるでしょう。

さらに夫婦には『協力義務』があります。

働ける状態なのに働かない、家事や育児を妻に丸投げにするなどはこの義務を無視していることになります。

そうすると夫の行いが悪意の遺棄になる可能性もあるので慰謝料の請求もできます。

責任感のない夫なら離婚もあり

夫が転職したいと言った時、あなたがその理由に納得できるのであればぜひ夫の転職を応援してあげてほしいと思います。

ケンカの多い夫婦だって夫は家族を養うために一生懸命働いています。家族の理解や支えがあれば夫はもっと頑張れるはずです。

しかし、夫の転職の理由が『馬が合わない』『思ってたのと違う』という内容なら本当にこのまま夫婦でい続けるべきか考えたほうがいいと思います。

転職した夫は『今度こそ家族のために頑張るから!』と最初は張り切っていますが、すぐに同じ理由で転職したいと言い出すでしょう。

結婚したからには夫の転職は夫だけの問題ではなく家族みんなの問題になります。

その家族を本気で養っていく気がない人はこの先も家族より自分優先で物事を考えていきます。

そうなった時に辛い思いをするのは妻や子供たちです。妻であるあなた自身、そして子供たちのためにももっと仕事と一生懸命向き合ってくれる人を探したほうがいいかもしれません。

ただ、その時に気をつけてほしいのは夫の転職したい理由を受け入れる努力をすることです。

もしかすると夫は溜まりに溜まったストレスが原因でうつ病になっているかもしれません。⇒離婚したい…夫のうつ病が離婚理由になる条件とは?

夫に何か問題があって転職を繰り返しているのであれば、その原因を突き止めることで仕事が続くようになるかもしれません。

まずは頭ごなしに否定するのではなく、夫の気持ちを受け入れるつもりで話を聞いてみましょう。

まとめ

転職は悪いことではありませんがリスクを伴います。

転職したがっている夫がそのリスクも考慮した上でそれでも転職したいという熱い気持ちがあればきっと転職後も頑張ってくれると思うので応援してあげましょう。

しかし、『芸人になりたい』『ミュージシャンを目指す』など自分の夢ばかりを追いかけるための転職や、幼稚な理由で転職を繰り返す場合は夫として、父としての責任感に欠けています。

転職癖は今後も改善される見込みは少ないので離婚をするなら早いほうがいいでしょう。

また、離婚する際は夫の転職によって夫婦間にどのようなすれ違いが起こってしまったのか、夫が転職ばかりを繰り返し働く気がないことなどを訴えれば離婚理由として成立する可能性があります。

協議離婚が成立しない場合にはこのような状況を証明する必要があるので夫の転職についての記録なども残しておくといいでしょう。

 

こちらの記事もご覧ください。⇒悪意の遺棄による離婚。その時の慰謝料は?離婚理由にならない場合もあります!