世の中にはお姑さんが大好きだというお嫁さんもいれば、大嫌いだというお嫁さんもいます。
同じようにお嫁さんを本当の娘のように大切に思っているお姑さんもいれば、全く受け入れてくれないお姑さんもいます。
人間ですから相性の良し悪しはあって当然ですが、相性が悪いからといって縁を切ることができないのが嫁姑の難しいところ。
相性の悪い相手との付き合いはストレスにつながり、それを放っておくと離婚理由になるほどの嫁姑問題に発展します。
嫁姑問題が原因で離婚したいと思っても『夫のことは好きだから』『子供がかわいそうだから』と離婚に踏み切れない人もいますが、嫁姑問題で辛い思いをしているのは当事者だけではありません。
あなたの気づかないところで同じように心を痛めている人がいます。
ここが嫌だ!
お嫁さんとお姑さんはお互いにどんなところが気に入らないと思っているのでしょうか?
姑のここが嫌い
- 夫婦のことに口出しをする
- アポなしで突然遊びに来る
- 前の彼女と比べられる
- 自分の意見を押し付ける
- 夫が太ったのを嫁のせいにする
- 料理の味付けに文句を言う
- 子供が悪さをすると『嫁に似た』『息子はいい子だったのに』と嫌味を言う
参考にしてください⇒姑関係の離婚理由。慰謝料が請求できるケースとは?
嫁のここが嫌い
- 親戚付き合いが悪い
- 愛想がない
- 子供の面倒を見てほしいと頼りすぎ
- 気が利かない
- 複雑な家庭環境(片親の家庭をあまりよく思っていない姑もいる)
- 家事ができていない
上記にあげたのは数ある嫌いな理由の中のほんの一部なので『もっとある!』と思っている人も多いと思います^^;
離婚理由になるほどの嫁姑問題とは?
たとえ前の彼女と比べられても、料理の味に文句を言われても1、2回だけならムカつくけど離婚に至ることはないと思います。
上のどの例を見ても一発で離婚に発展するほど大きな行動や発言はないのではないでしょうか。
しかし、これが毎日のように続けばその分ダメージも蓄積されていきます。
顔を合わせる度に『前の彼女は美人だったのに、なんであなたを選んだのかしら?』『あなたの料理はいつも味が濃いのよ。息子はそのせいで太ったんじゃないかしら?』と言われ続けたらどうでしょうか?
最初は笑ってごまかせていてもだんだんと『今日も嫌味を言われるんじゃないか』と大きな不安を感じるようになり、顔を合わせることを避けようとしてしまいます。
そうしてさらに『愛想がない』『親戚付き合いが悪い』など、姑の不満が募っていきます。
中には姑でも関係なく自分の意見をはっきり言えるお嫁さんもいます。『お義母さんには関係ないので口出ししないでください!』と言えたらどんなにいいでしょうか。
ですが、言い返すことができたからといってストレスがたまらないわけではありません。
顔を会わせる度に大げんかになるのは苦痛ですし、ますます姑に嫌われて周りに悪口を言いふらされ、夫や親戚との関係が悪くなってしまうこともあります。
このように小さな不満や言い争いでも蓄積されれば大問題となり、結婚生活を破綻させる原因になってしまうのです。
また、嫁姑問題の被害者はお嫁さんだと思っている人が多いですが、姑がお嫁さんからいじめられている場合もあります。
お姑さんにキツく当たったり、お姑さんが困っているのを分かってて手助けをしなかったり、無視をしたり、お金をせびるという鬼嫁もいます。
このような状況に息子(嫁の夫)が気づけば嫁に対する考え方が変わり、自分の母親を守るために離婚という選択をする場合もあります。
辛いのは当事者だけじゃない
嫁姑問題は字を見ての通りお嫁さんとお姑さんの問題です。
お嫁さんが相談したり、お姑さんが愚痴を言ったりするので夫や舅もその事実を知っています。
夫や舅は大人なので、勘弁してくれと思いながらも嫁姑問題とどうにか付き合っていくことができます。
ですが、子供はそうはいきません。おばあちゃんとお母さんが喧嘩している姿を悲しい気持ちで見ています。
これは私の母の話です。
母のお母さん(私の祖母)とおばあちゃん(私の曽祖母)はまさに嫁姑問題の代表のような関係で、曽祖母が祖母を毎日のようにいじめていたそうです。
祖母は娘たちのためにどんないじめにも耐えていましたが、こっそり泣いている姿を母は何度も見たと言っていました。
雪が降る中、外に追い出され、何時間も家に入れてもらえなかったり、勝手に離婚の手続きまでされそうになったこともあるそうです。
夕食の時間になれば、祖父の目の前で祖母が曽祖母から悪口を言われ、時には殴られることもあったとか…
そんな時、母が初めて友達の家で夕食をご馳走になる機会がありました。
その友達の家では、みんなが笑顔で会話を楽しみながら夕食を食べていたのですが、母はそれが衝撃だったと言っていました。
『食事ってこんなに楽しくするもんなんだ。この家の子供になりたい』と本気で思ったそうです。
当時の母の気持ちを考えると胸が痛くなります。
子供はとても敏感です。夫婦喧嘩にもすぐ気づくし、母親が泣いている姿もこっそり見ています。
嫁姑問題で苦しむ母、母にいじめられて悲しそうな顔をする祖母にもちゃんと気づいています。
また、あなたの本当の母親も愛する娘の悩んでいる姿を見て辛い思いをしています。
嫁姑問題は二人だけの問題ではありません。
同じように心を痛めている存在がいることに気づいてください。
夫が味方になってくれないなら離婚した方がいい
嫁姑問題がある家庭でも、離婚に至るか至らないかは夫の存在が大きく関係しています。
夫が妻をいじめる母親に対して『やめてくれ』とはっきり注意してくれたり、あなたが姑のことで悩んでいることを真剣に受け止めてくれていれば、何があってもあなたを守ってくれるはずです。
しかし、残念なことに嫁姑問題に対して逃げ腰な夫は多いです。確かに女同士の争いは面倒臭いですもんね。
妻の話を聞き『わかった、あとで言っとくよ』と言ったきり何もしてくれなかったり、『考えすぎだよ』と軽く流されたり、中にはその話題になると逃げるように部屋を出て行ってしまう夫もいます。
さらに悲惨なのは『お前にも悪いところがある』『お袋が言っていることが正しい』と夫が姑の味方をしてしまうこと。
100%姑が悪いということもないでしょうが、妻にとって頼れる存在は夫だけなのにその夫に味方してもらえなかったら、一体どうしたらいいのでしょうか?
もし、いつまでも夫が仲を取り持ってくれなかったり、姑の味方をするようであれば、今後もずっと同じ苦しみを味わい続けることになるので離婚することをオススメします。
姑が原因かもしれませんが、あなたが離婚したいと思うのは頼りない夫に対してです。
嫁姑問題に気づいていながら何もしようとしない夫には慰謝料も請求できるので、あなた自身がこれ以上辛い思いをしないように、また、あなたと同じように心を痛めている人がこれ以上傷つくことのないように、改善の見込みがなければ思い切って離婚するのも正しい選択なのではないでしょうか。⇒相手の親とうまくいかないのは離婚理由になる?原因は配偶者にもあり!
ちなみに、先ほどの母の話に戻りますが、祖父が祖母の苦しみに気づき、祖母を守ってくれたので二人は離婚せず、今でも仲良く暮らしています。
祖母は曽祖母が寝たきりの生活になっても亡くなるまで一生懸命看病していました。曽祖母も息子に言われて反省したのでしょう、私にとっては優しくて大好きなひいばあちゃんでした。
まとめ
離婚にまで発展してしまう嫁姑問題は日々の積み重ねが主な原因です。
同居の場合はさらにそのストレスが大きく、姑を恐れ、必要以上に気を使い、心ない言葉に絶え続けていてはあなたが心を病んでしまいます。
また、離婚したいと思う原因が姑にあったとしても、あなたを助けてくれない夫に対しても同じようにストレスを感じているはずです。
『どうして助けてくれないの?』『どうして分かってくれないの?』という寂しさや怒りから夫に対する愛情や信頼も失われていきます。
このように嫁姑問題が離婚理由になってしまうのには夫の態度も大きく関係しています。
離婚しないのがベストな選択とは限りません。あなたを大切にしてくれない人と無理して家族でいる必要もないのです。
どうか自分が幸せになれる道を見つけてくださいね。
こちらの記事もご覧ください。⇒その離婚理由で大丈夫?離婚を有利にする方法。