いくら愛し合って結婚した二人だからと言って、100%意見が一致するわけではありません。
些細なことで言い争ったり、ケンカがヒートアップして思わず心にもないことを言ってしまったことがある人も多いと思います。
でも、それをきちんと反省し謝ることができれば夫婦の絆はより深まり、結果としてそのケンカがプラスになることもたくさんあります。
ですが、中にはケンカとは違い、相手を傷つけることを目的とした暴言があります。
結婚する前は優しかったのに、結婚した途端暴言を吐くようになったという男性も多く、旦那の暴言に傷つき『離婚したい』と思っている妻はたくさんいます。
暴言は目には見えないものなのでどうせ無理だと離婚を諦めてしまう人も多いですが、証拠があれば離婚理由として認められますので、諦めないでください!
この記事の内容
暴言とは言葉の暴力

DV防止法では「配偶者からの暴力」には、「配偶者からの身体に対する暴力」だけでなく、これに準ずる「心身に有害な影響を及ぼす言動」も暴力として認められています。
殴る蹴るなどの暴行は受けていなくても、暴言を浴びせられた側が精神的に病んでしまったり、自ら命を絶ってしまうような状況になれば、それは暴力を受けているということであり、被害者は法律で守られるべき存在です。
しかし、実際に旦那さんに暴言を吐かれたからといってそれを法律に関わることだと考える人は少なく、『単なる夫婦喧嘩』『いつものこと』ととらえて助けを求めることはあまりしません。
本当に夫婦喧嘩の勢いでとんでもないような暴言が飛び交うこともあるかもしれませんが、言ってしまった方も『しまった』『言い過ぎた』と反省します。
謝罪の言葉や反省する態度があれば許せますよね。
暴言が一方的だったり何度も繰り返されるようであれば、それは勢いで出てしまった言葉ではなく、あなたを傷つけることが目的で吐かれた言葉の可能性が高いので、幸せな結婚生活を続けていく上で見逃すことができない問題です。
妻が離婚を考える旦那の暴言
妻が離婚したいと思う旦那の暴言にはどのようなものがあるでしょうか。
誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ
昔からよく聞く言葉ですが、今の時代も実際に言う人がいるんです。
この言葉には妻に対して『バカ』とか『死ね』などと言う相手をけなすような直接的な単語は入っていません。
しかしこの言葉がきっかけで離婚を決意する女性は多いです。
だって、家族の生活は夫だけが支えているのではありません。
妻が家事や子育てを頑張るから夫が外で働けるのに、その頑張りを一切無視したような発言は妻にとって怒りや悲しみでしかないですよね。
主婦は楽でいいよな
これも上の発言に似ているかもしれませんが、やはり妻の仕事を軽く見ている証拠です。
特に専業主婦が言われてしまうことが多く、夫は自分が働いている間、妻はのんびりしていると思っています。
同じ女性として『ふざけるな!』と言ってやりたくなります。
夫がいない間、妻にはやらなきゃいけないことが山のようにあり、どんなに一生懸命こなしても、褒めてくれる人もいなければお給料だって出ないのです。
やっぱり自分の努力が認めてもらえないというのは悲しいことですよね。
妻のコンプレクスをバカにする
誰にだってコンプレックスはあります。
元から鼻が低いとか歯並びが悪いとか結婚前から分かっていたようなこともあるけど、産後太りが戻らなかったり、ストレスで肌荒れがひどくなったり、結婚してから変化することもたくさんあります。
それを『デブ』『痩せろ』とか『ひどい顔だな』なんて言われたらどうでしょう。
最初は『ひど〜い(笑)』と流せていても顔合わせる度に言われたら、夫に対する気持ちが変わって当然です。
自分をバカにする人とこの先も一生一緒にいられるわけがありません。
出産に関する思いやりのない言動
出産は女性しかできない経験です。
自分の子供が生まれて涙を流して喜んだり、頑張った妻に『ありがとう』と感謝の言葉をかけてくれる夫もたくさんいますが、中には他人事としか見ていない夫もいます。
立ち会ったはいいけどその壮絶さに『気持ち悪い』と引いてしまったり、妻が苦しんでいる横でつまらなさそうにしていたり、頑張った妻に対して労いの言葉がないなど、出産で見せる夫の態度にガッカリしてしまう妻も多いようです。
どんな言葉を暴言として受け取るかは人によって違います。
自分が放った暴言を旦那さんが忘れても、妻には忘れられない言葉として一生心に残ってしまうのです。
その暴言、精神的DVになっていませんか?
先ほども書きましたが、ケンカの勢いでうっかり言ってしまった暴言なら、許せない一言かもしれませんが離婚するほどの大問題になることは少ないと思います。
ですが、旦那さんの暴言が毎日のように繰り返されるのであれば、それは夫婦喧嘩ではなく精神的DVになっている可能性があります。⇒早く気づいて!その夫婦喧嘩、実は精神的DVかもしれません。
当時は全く気づいていませんでしたが、私は元夫から精神的DVを受けていました。
些細なことで怒り出す元夫に暴言を吐かれることは当たり前で、機嫌が良くても『デブ、痩せろ』とお腹のお肉を思いっきりつままれたり『センス悪いな』などバカにされるようなこともよくありました。
でも洗脳されていた私は怒られるのもバカにされるのも自分が悪いからだと思っていました。
精神的DVは単発的に起こるのではなく、少しずつ洗脳されていくので被害に気付きにくいのが特徴です。
加害者には被害者をいじめることでストレスを発散させるという目的もありますが、自分が強いことを証明したい、相手を支配したいという心理も働いており、専門機関での治療が必要な場合もあります。
もし旦那さんの暴言が日常的に繰り返され、それが一方的なものである場合は精神的DVの可能性があるので、なるべく早く離婚することをお勧めします。⇒精神的DVが原因で離婚。慰謝料の相場はいくら?離婚後でも請求することが可能!
離婚を成立させるためには証拠が必要
暴言が理由で離婚する場合は証拠が必要になります。
いくら『こんなひどいことを言われた』と主張しても目には見えないものなので、離婚理由として認めてもらうには弱いと言えます。
証拠として有効なものは日記です。
旦那さんに言われた暴言を毎日書いておくことで『日常的に繰り返されていた』という証拠になります。
決定的な証拠になるのは録音です。
豊田真由子さんの元秘書が暴言を録音したことで事件が公になりましたね。
豊田真由子さんも会見を開いて経緯などを説明しましたが、あの音声が公開されたことで彼女を応援する人はぐっと減りました。
あの音声が真実なのは明らかだからです。
旦那の暴言について友達や家族に相談したり、精神科やカウンセリングに通うこともあなたが悩んでいたという証拠になります。
あなたが苦しんでいることが分かってもらえれば『婚姻を継続し重大な事由』として離婚理由になる可能性が高いでしょう。
まとめ
旦那の暴言が原因で離婚する場合、単発的な暴言ではなく、頻繁に繰り返される暴言に離婚したいと考える妻が多いようです。
夫婦喧嘩の勢いで『バカ!』と言われただけでは離婚理由になりませんが、同じバカでも日常的に『お前はバカだから何もできない』『自分で考えろ、バカ』『子供にバカがうつる』などと言われ続けたら妻は精神的に病んでしまいます。
このような旦那の暴言は証拠として残しておきましょう。
協議離婚が成立しなくても証拠があれば旦那の暴言により夫婦関係が破綻したことが証明でき、慰謝料を請求することも不可能ではありません。
暴言は目には見えないからと離婚を諦めてしまう人も多いですが、暴言は立派な暴力であり、許されることではないので、勇気を持って戦いましょう!
こちらの記事もご覧ください。⇒言葉のDVは立派な暴力。専門機関やカウンセリングで相談しよう!